シナモロールが好きな方から「占い」や「相性」で調べて来られるケースが増えています。Luna Factoryではサンリオ公式ライセンスのもとでシナモロールのタロットを制作していますが、この記事ではデッキの紹介より先に、友だちや家族に占ってあげるときの作法をお伝えします。自分だけで引いているうちは気にしなくてよいことが、人に向けた瞬間に一気に効いてくるからです。かわいいデッキを手に取った方ほど、人に見せる機会が多くなります。
人に占う前に決めておく3つのこと
1. 何を占うのかを、相手の言葉で決める
いちばん多い失敗は、こちらが問いを決めてしまうことです。相手が「恋愛を見てほしい」と言ったとき、そのまま「恋愛運」で引くと、出たカードを何にでも当てはめられてしまい、結局は当たったことにも外れたことにもなりません。
「恋愛の、どのあたりが気になっていますか」と一度聞き返してください。連絡の頻度なのか、この先続けるかどうかなのか、相手の気持ちなのかで、引くべき枚数も読み方も変わります。問いを相手の言葉で決めると、読んだあとの会話が噛み合います。
2. 何は占わないかを先に伝える
始める前に「これは見ません」と言っておくと、場が穏やかになります。具体的には、健康や寿命に関すること、妊娠の可否、他人の心の中を本人に無断で見ること、合否や当落の断定です。
これらは占いで判断することではありませんし、たとえ何かが読めたとしても、相手の生活に取り返しのつかない影響を与える可能性があります。先に線を引いておけば、途中で聞かれたときに断る理由を説明せずに済みます。
3. 終わる時間を決める
人に占っていると、つい何度も引いてしまいます。相手も「もう1回だけ」と言いやすくなります。最初に「3つまで」「30分まで」と決めておくと、どちらも気まずくなりません。回数を重ねるほど結果はぼやけますので、制限は相手のためでもあります。
伝え方の型——事実、読み、問いの順に話す
カードを読むのと、読んだことを伝えるのは別の技術です。おすすめは、次の3段階に分けて話す方法です。
| 段階 | 話す内容 | 言い方の例 |
|---|---|---|
| 1. 事実 | 何のカードが、どの向きで出たか | 「カップの5が出ました。こぼれた杯を見ている絵です」 |
| 2. 読み | そのカードをこの問いにどう当てるか | 「失ったものに目が向いていて、残っている分が見えにくいのかもしれません」 |
| 3. 問い | 相手に返す質問 | 「思い当たることはありますか」 |
この順番を守るだけで、断定を避けられます。1の事実は誰が見ても同じですから、相手も確認できます。2は自分の解釈だと分かる言い方にします。3で相手に返すことで、答えを決めるのは相手だという形が自然にできます。
逆にやってはいけないのは、いきなり結論から話すことです。「別れたほうがいいと出ています」と言われた相手は、その一言しか覚えません。カードが何だったかも、なぜそう読んだのかも残らず、言葉だけが刺さります。
言わないほうがよい言い方
| 避けたい言い方 | 言い換え |
|---|---|
| このままだと別れます | 今は、おたがいの言い分が噛み合っていない時期のようです |
| 相手はあなたを好きではありません | 相手の気持ちは、カードでは分かりません。ご自分の側だけ見ましょうか |
| 転職しないほうがいいです | 動くなら準備にもう一段時間がかかりそうです。何が足りていませんか |
| 悪いカードが出ました | 絵は強いですが、意味は入れ替えの時期ということです |
共通しているのは、相手の行動を決めてしまう言い方を避けるという一点です。占いは、相手が自分で決めるための材料を増やす場であって、決定を代わりに行う場ではありません。
2人で引く「おたがいの今」3枚
相性を見たいと言われたときに、点数を出す代わりに使える方法です。採点にならないので、気まずくなりません。
- 2人でカードをよく混ぜます。交代で混ぜていただくと、両方の手が入ります。
- 相手の方に1枚引いていただきます。これは「相手の今」です。
- ご自分で1枚引きます。これは「自分の今」です。
- 最後に、2人のあいだに1枚を置きます。これは「2人のあいだで起きていること」です。
- 自分のカードは自分で読み、相手のカードは相手に読んでいただきます。真ん中の1枚だけ、2人で話し合います。
この形にすると、どちらかが一方的に判定される場面がなくなります。真ん中の1枚が会話の種になるので、占いが終わったあとも話が続きます。相性を知りたいという相談の背景には、たいてい「話したいことがあるのに話せていない」という事情があります。この3枚は、その入口を作るための道具です。
相手が落ち込んでしまったときの戻し方
気をつけていても、相手が思いがけず沈んでしまうことがあります。そのときは、占いを続けずに一度止めてください。良いカードが出るまで引き直すのは、場を取り繕うだけで、相手の気持ちは戻りません。
おすすめは、カードをすべて伏せてから、もう一度最初の問いに戻ることです。「さっきは何が一番気になっていましたか」と聞き直すと、相手は占いの結果ではなく自分の話に戻れます。そのうえで、カードに書かれていたことのうち、相手が自分で動かせる部分だけをもう一度言葉にします。
占いの場で相手を安心させるのは、良い結果ではなく、どんな結果でも落ち着いて扱ってくれる相手がいることです。これは慣れてくるほど効いてきます。
ルナズ シナモロール タロット
Luna Factory正規品¥5,980(税込)
サンリオ公式ライセンスのタロットです。全78枚(大アルカナ22枚+小アルカナ56枚)、約70×120mm。人前で広げても場がやわらぐ絵柄で、ライダーウェイト版に準拠しています。日本語解説書と専用ボックス付き。
リーディングサポートクロス ルナズシナモロールエディション
Luna Factory正規品¥4,980(税込)
カードを置く位置の目安が入った布です。人に占ってさしあげるときは、置き場所が決まっているほど説明が伝わります。デッキとは別売りです。
よくあるご質問
Q. 意味を覚えていなくても、人に占ってあげてよいですか
Q. 相手の気持ちは占えますか
Q. 占ってあげたあと、お礼をいただいてもよいですか
占う場の作り方
人に占ってさしあげるときは、場の作り方で読みやすさがはっきり変わります。難しい準備は要りません。次の3点だけ整えてください。
場所は、横並びではなく斜め向かい
真正面に向かい合うと、相手は面接のような緊張を感じます。真横だとカードの向きが読みにくくなります。斜めに座っていただくと、カードを一緒に覗き込む形になり、「判定する人と判定される人」という構図になりません。
机の上は、カードと布だけにする
飲み物やスマートフォンが並んでいると、カードが汚れるだけでなく、相手の視線が散ります。布を一枚敷くだけで場が切り替わります。クロスを使う場合は、カードを置く位置があらかじめ決まっているので、説明の手間も減ります。
時間は、相手が終わりを言える長さにする
長く占うほど丁寧だと思われがちですが、実際は逆です。相手は途中で切り出しにくくなります。最初に終わりの目安を伝えておき、延長したいかどうかは相手に選んでいただく形が、いちばん負担をかけません。
断りたいときの言い方
占ってほしいと言われても、受けないほうがよい場面があります。相手が強く思い詰めているとき、その場に本人がいない第三者のことを聞かれたとき、そして自分の体調が整っていないときです。
断る理由を細かく説明すると、かえって話が長引きます。おすすめは、占いそのものではなく自分の側を理由にすることです。「今日は自信を持って読める状態ではないので、また日を改めさせてください」。これなら相手を否定しません。
思い詰めている相手の場合は、断ったうえで話を聞く時間だけ作っていただくのがよいと思います。占いは、相談に乗るための唯一の道具ではありません。カードを出さずに聞くほうが相手の助けになる場面は、実際にかなり多くあります。
占ったあとに残すもの
その場で話したことは、相手も自分もすぐ忘れます。おすすめは、終わったあとに相手へ一行だけ送ることです。「今日のカードは節制でした。急がずに混ぜていく時期、ということでしたね」。
この一行があると、相手は後日ひとりで思い出せます。占いの価値は、その場の盛り上がりではなく、あとから効いてくる言葉が一つ残るかどうかで決まります。カードの名前と、相手が自分の言葉で言い直した一文。この二つだけで十分です。
自分の側にも記録を残してください。日付、相手、問い、出たカード、自分がどう読んだか。これを続けると、半年後に自分の読み方の癖が見えます。人に占う機会が増えるほど、この記録が効いてきます。




